臨床工学科

臨床工学科紹介

臨床工学技士は「医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作および保守点検を行うことを業とする者」をいいます。
当院の臨床工学科では主に人工透析、心臓・脳カテーテルの検査及び治療、カテーテルアブレーション治療、ペースメーカー外来、経尿道的尿路結石破砕術、人工呼吸器等の医療機器の点検、保守管理の業務を行っています。
医師はもちろん、他職種のスタッフの方々と一緒に検査・治療を行うチーム医療の一員として、コミュニケーションを大事にしながら業務に取り組んでいます。
患者さんに安心で安全な医療・医療機器を提供できるように専門知識と技術の習得に努めています。

透析業務

透析センターでは58床のベッド数があり、月・水・金3クール、火・木・土1クールで主に外来の患者さんに対して血液浄化療法(HD・OHDF)を行っています。
また、急性期血液浄化療法(エンドトキシン吸着・CHDF等)も行っています。
透析治療以外では、透析を行う上で重要な水質管理では定期的なエンドトキシン測定、ROタンクの消毒、洗浄などを行い保守、管理をしています。透析装置の部品の交換などの保守、管理も行っており、安心・安全な透析治療を提供出来るように心がけています。

カテーテル関連業務

循環器領域・脳外科領域のカテーテル関連業務を行っています。

循環器領域では、心臓カテーテル検査・治療およびカテーテルアブレーション治療、ペースメーカー植え込み・外来チェック等を行っています。
また、IVUS(血管内超音波)、OCT、ポリグラフ、IABP、プログラマー等の各治療に必要な装置の準備、操作などを行っています。

脳外科領域では、脳カテーテル検査・治療を行っています。急性脳梗塞に対する血栓吸引、脳動脈瘤コイル塞栓術、頸動脈ステント留置術等の各治療に必要な装置の準備、操作を行っています。
循環器・脳外科領域での緊急カテーテルにおいて夜間問わず24時間の対応を実施しています。

医療機器管理業務

人工呼吸器業務では定期点検、人工呼吸器装着患者(NPPV含む)の使用中点検、トラブル対応等を行っています。

その他の医療機器では、輸液ポンプ、シリンジポンプ、除細動器、保育器、各種モニター等の安全使用のため保守管理やトラブル対応を行っています。
手術室では麻酔器、電気メス、レーザー結石破砕装置等の保守点検やトラブル対応を行っています。





人員構成

計18名 (男性技士17名、女性技士1名 2024年4月現在)

2023年度実績

医療機器点検総件数35,068
PCI総件数(緊急含む)248
CAG総件数353
ペースメーカーチェック総件数506
ペースメーカー埋め込み総件数22
脳カテーテル検査総件数68
脳カテーテル治療総件数114
ABL+EPS件数88
透析総件数26,005
透析導入件数22