画像検査科紹介
当院の画像検査科の業務は、X線、CT、MRI、エコーなどの各種装置を利用し、画像診断に必要な画像を提供するのが主な業務です。
また、放射線機器を利用しながら治療を行うインターベンショナルラジオロジー(IVR)も当院では行っており、脳神経外科領域、循環器領域のIVRだけでなく放射線科医が施行する癌に対する血管塞栓なども行っており、チームとして患者さんの診療や治療に取り組んでおります。
近年このような診療技術はコンピュータ技術の進化と共に飛躍的に進歩し現代医療に欠くことのできない重要な分野になっています。
当科は、様々な画像診断機器を駆使することによって診療の質を高め、患者さんが安心して検査を受けられるよう、専門知識と技術の習得に励んでいます。
画像検査技師紹介
診療放射線技師
27名 (男性技師16名、女性技師11名 2024年現在)
助手
3名
各検査機器
一般撮影装置 (島津、Canon製) 、FPD(富士フィルムメディカル製)【計3台】
胸部・腹部の撮影や整形領域の骨、その他様々な撮影を行います。
病院内、健康管理センターともにFPDで撮影をしており、被ばくの最適化に努めています。
ポータブル撮影装置 (富士フィルムメディカル製)【計2台】
病室や手術室でも撮影することができる装置です。
病室や救急外来処置室用と手術室用の2台を保有しています。
FPDを搭載したモデルで、現場で迅速に画像の確認が可能です。
マンモグラフィ装置 (GE製 富士フィルムメディカル製) 【計2台】
乳癌の早期発見のために人の乳房をX線撮影する手法で、そのためのX線撮影装置のことです。マンモグラフィの撮影、診断に関わる技師や医師は専門の教育訓練を受けた者が対応します。
CT装置 256列CT装置(GE製)、64列CT装置(GE製)【計2台】
頭部、体幹部、四肢など、全身の検査を行います。
心臓領域の撮影や頭部Perfusion、Dual Energyなど特殊な撮影にも対応しており、ワークステーションを用いることで様々な画像を提供しています
MRI装置 1.5T MRI装置(GE製)1台、 3T MRI装置(SIEMENS製 )2台 【計3台】
超伝導磁石と高性能コンピュータを用いて、頭部・体幹部・四肢など全身の検査を行います。
3台のMRIを有しており、救急領域・医科領域・健診領域と特性の異なる
領域に対して、それぞれのMRI装置の特性を活かした検査を行っております。
血管撮影装置 Single Plane、Bi Plane(Philips製) 【計2台】
循環器科では心臓カテーテル検査・治療、脳神経外科では頭部の血管撮影や血管内治療、放射線科ではTAEやシャント造影、ポート留置術など、様々な血管の造影検査・治療を行っています。
X線TV装置 (Canon製、Hitachi製) 【計2台】
X線を用いて胃や大腸、骨など体内を透視し、その様子をTVモニタで観察しながら撮影する装置です。X線TV検査では造影剤という薬剤を使用することで、食道・胃・大腸といった消化管や脊髄など、レントゲン撮影では写りにくい臓器を透視し撮影することができます。
外科用イメージ装置 (GE製)【計2台】
手術中での骨整復、金属プレートやカテーテルの位置確認、術後確認が可能となります。外科用イメージとは、X線透視装置をポータブル装置にしたもので、患者様を動かさなくてもいろいろな角度から透視を見ることができます。
骨密度検査装置 (GE製)
骨密度検査においてDXA(dual-energy X-rayabsorptiometry)法を用いています。骨の強度の重要な要因である骨量を測定することで骨粗鬆症の診断や骨折危険性の評価が可能です。
腰椎のDXA法が最も信頼の高い骨量測定法であり、当院ではこの方式を用いた骨密度測定装置を設置しております。
超音波検査装置 (Canon製)3台
超音波診断装置を用いて、しこり(腫瘤)の有無や悪性鑑別、血管のプラークの有無や血流解析などを行います。乳腺領域では良性の乳腺症やしこりのようなものから、乳がんまで早期に発見することが出来ます。当院では、乳腺領域・健診腹部領域・健診頚部領域を診療放射線技師が検査を行います。
検査実績【2023年4月1日~2024年3月31日】
検査項目 | 検査件数 |
一般撮影 | 56,932 |
マンモグラフィ | 4,326 |
CT | 18,483 |
MRI | 11,673 |
TV | 4,482 |
血管撮影 | 980 |
乳腺超音波 | 4,714 |
乳腺以外超音波 | 5,730 |
各認定取得
施設認定
マンモグラフィ健診施設画像認定
Ai認定施設
個人認定取得者数
医科 関連資格
- X線CT認定技師 7名
- 救急撮影認定技師 2名
- 放射線機器管理士 3名
- 放射線管理士 6名
- 第1種放射線取扱主任者 1名
- Ai認定技師1名
- BLSヘルスケアプロバイダー 10名
- Heartsaver First Aid CPR AED 1名
- X線作業主任者 3名
- 心電図検定3級 1名
健診関連資格
- 検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 5名
- 乳がん検診超音波検査実施技師 4名
- 胃がんX線検診技術部門B資格認定 1名
- 胃がん検診専門技師 1名
- 肺がんCT検診認定技師 3名
- ピンクリボンアドバイザー 5名 (中級2名、初級7名)
※2024年現在
研修制度
放射線科新人教育プログラム
研修時期 | 教育目標 |
1年目 | 放射線科スタッフとして自覚を持ち、業務が出来る。撮影技術の習得。 医療チームの一員として、責任のある行動が出来る。 |
2年目 | 放射線科スタッフとして、自立ができる。 専門性の高い画像処理・撮影技術の習得。画像診断の必要性を理解し、適切な画像を提供できる。 医療チームの一員として、優先順位に基づいた業務が出来る。 |
3年目 | 職場全体の問題解決に向けて積極的に行動できる。 自己客観性・自己拡大・状況判断能力の向上、リーダーシップ等 |
新人技師には3年を目安とした教育制度があり、1年目は教育担当技師のもとで基礎を学びます。
そして3年目には1人で全モダリティを操作出来ているというようなプログラムが組み込まれています。
教育の進行状況に合わせて新人技師ごとに作成し、一定期間ごとに評価を行い、新人技師へのフィードバックを行います。
院外研修等
診療放射線技師個人認定について
現在は各モダリティにおいて、専門技師や認定技師などを認定する団体がございます。
当科でも認定技師の取得などを推奨しており、認定取得を目指す方は放射線科からのサポート体制はもちろん、病院による支援制度もございます。