リハビリテーション科
リハビリテーション科は、脳卒中や骨折などにより障害を持ってしまった方に対し、理学療法(PT)、作業療法(OT)、言語聴覚療法(ST)を行うことにより、社会復帰を手助けするところです。
急性期のベッドサイド治療から、在宅復帰までの回復期、在宅での生活支援の維持期までを支援します。また、予防医学の観点からも介入し、人生の様々な時期にある方々の支援ができるよう、日々取り組んでいます。
施設基準
- 運動器リハビリテーション(Ⅰ)
- 脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)
- 呼吸器リハビリテーション(Ⅰ)
- 心大血管リハビリテーション(Ⅰ)
- がん患者リハビリテーション料
- 訪問リハビリテーション事業所認定
対象疾患
- 整形外科疾患:骨折、脊髄損傷、脊椎疾患、靭帯損傷、変形性関節症、腱損傷など
- 脳血管疾患:脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、急性・慢性硬膜下血腫など
- 呼吸器疾患:肺炎、慢性呼吸不全など
- 循環器疾患:心筋梗塞、心不全など
- がん疾患:大腸がん、胃がんなど
- その他:長期臥床による廃用症候群など
スタッフ紹介
スタッフ数
- 理学療法士 15名
- 作業療法士 5名
- 言語聴覚士 1名
- 助手 1名
※2024年4月現在
出身校
茨城県立医療大学、国際医療福祉大学、帝京平成大学、アール医療福祉専門学校、藤リハビリテーション学院、水戸メディカルカレッジ等
設備
リハビリテーション室
リハビリテーション室は約300㎡の広さがあり、総合リハビリテーション施設の承認を得られるだけの機能を有しています。各種機器(運動療法、物理療法)はもちろんのこと、広いスペースを生かして治療に専念できる環境です。
理学療法
理学療法は、病気やケガなどによって身体が不自由になった方に対して、運動療法・物理療法などを行い、起き上がる・座る・立つ・歩くなどの日常生活に必要な基本動作能力の回復を目指します。また、必要に応じて、ご家族へ介助方法、家屋の改修のアドバイスなども行い、患者さんがより良い環境で生活できるよう環境調整を進めていきます。
作業療法
作業療法では、病気やケガ(主に上肢の骨折や腱損傷)等によって、日常生活の動作が行いにくくなった方に対して運動療法や作業活動、日常生活動作練習などを行っています。また、退院前に自宅の様子を確認して、自宅の環境設定などのアドバイスや介助方法の指導などを行い、円滑に退院後も日常生活が送れるように支援しています。
言語聴覚療法
言語聴覚士は、普段当たり前のようにしている「話す・聞く・考える・食べる」ことが、脳の病気や事故、加齢により上手にできなくなってしまった対象に検査・評価を行い、一人一人にあった訓練を行います。本人だけではなくご家族に対しても障害についての正しい理解や接し方などの指導を行い、退院後も外来にて継続したサポートを行っています。また、近年は高齢社会の進行に伴い、飲み込みに問題がある方も増えています。そのような方に対しても「安全に・おいしく」食事が出来るようリハビリや指導を行っています。
研修・教育
教育プログラム
各一人ずつ教育係がつき、指導をしていきます。
PT、OT、STに共通するリスク管理や感染対策、医療安全、接遇、個人情報保護に関する勉強会を入職時に行い、各部門ごとに勉強会も行っています。また、定期的にケースカンファレンスを行い、スタッフ間での情報共有を通して患者さんへの理解を深め、治療アプローチ等を検討していきます。
リハ科内の勉強会
定期的に疾患や治療に対する勉強会、ミーティングなどを行っています。また、院外の研修や学会へも多数参加し、伝達講習も行っています。研修参加費は病院の研修の支援制度を利用する事ができます。
地域リハビリテーション
地域リハビリテーションとは
障害のある人や高齢者およびその家族が住み慣れたところで、そこに住む人々とともに、一生安全に、いきいきとして生活が送れるよう、医療や保健、福祉及び生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織がリハビリテーションの立場から協力し合って行う活動のすべてを言います。
地域リハビリテーションに関する取り組み
介護老人保健施設 鹿野苑
入所・ショートステイ100名、デイケア120名を対象にリハビリテーションを行っています。
訪問リハビリテーション
自宅を訪問して、日常生活動作や介助方法の指導、家庭の環境設定を行い。より良い生活を送れるように支援しています。